東京都指定史跡 神津島 阿波命神社境域 こうづしま あわのみことじんじゃけいいき 伊豆七島・神津島の神社 集中豪雨で倒壊して・・・
神津島は伊豆七島の一つ。東京都に属しながらも、東京から海路南へ約150kmの距離にある離島です。 神津島 海辺より一の鳥居を見る 復原された本殿と境内 (撮影 畑 亮) 昭和63年(1988)10月、神津島・新島一体は激しい集中豪雨に見舞われました。この時、島の山岳地帯では、土砂崩れなどの大規模な災害が発生しました。 特に神津島阿波命神社での被害は大きく、裏山が崩れて土石流が生じ、圧倒的な破壊力により、境内は一夜にして全くその景観を変えてしまいました。本殿は押し流されて倒壊し、神域は見渡す限り土砂で埋もれてしまいました。 土石流に流されて 倒壊した本殿 土石流に流されて 倒壊した本殿 荒れ果てた境内地 事態は緊急を要し、直ちに被災調査が行われました。調査員が島を訪れ、現状を記録し、飛散した部材を拾い集めて復原図を作成する作業が延々と続きました。離島での作業は本土とは勝手が違い、資材の調達など思いのほか困難が伴うものでした。 そしてついに準備が整い、本殿及び周辺の外構、また旧社殿跡地の復旧工事が行われ、昔日の姿がよみがえることとなりました。 復原された本殿と境内 復原された本殿と境内 整備された水路 背後の山肌には 山崩れの爪痕が残っている ところで阿波命神社の境内は、等高線に沿って高さの異なる三段階の壇によって構成されています。即ち上段は神庭として本殿が立つ聖所、中段は神職が神事を行う場所、下段は参拝の場所として明確に区分けされています。これは地形に合わせた処置とも考えられますが、また同時に、神社建築が建築的に本殿・幣殿・拝殿として形成される以前の古い形式の名残ともみることができます。 もっとも現在の本殿自体は昭和の建物で、比較的新しいものです。かつての本殿は向かって右手の高台(旧社殿跡地)にありました。したがって境内地の様子も昔はかなり異なるものであったのかもしれません。しかし神津島阿波命神社は『続日本後紀』にも記される古社として知られており、旧社殿跡地や海岸など周囲の状況はその記述と一致しており、古代神社の立地を伝える貴重な遺跡です。 所 在 地 東京都神津島村 建立年代 昭和6年(1931)(本殿) 修理工事 平成3年(1991)完了 見 学 境内自由
所 在 地 東京都神津島村 建立年代 昭和6年(1931)(本殿) 修理工事 平成3年(1991)完了 見 学 境内自由
東京都神津島村
昭和6年(1931)(本殿)
平成3年(1991)完了
境内自由
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