孤篷山蓮馨寺

こほうさん
れんけいじ



客殿

 

  •  蓮馨寺は城下町「川越」の「蔵造りの町並」の通りに面して建つ名刹で、本川越駅の近くに位置しています。

  •  蓮馨寺の開基は、小田原北条氏時代の川越城主・大道寺政繁(だいどうじ まさしげ)の母である蓮馨大姉(れんけい だいし)であり、天文18年(1549)に創建されました。開山は感誉存貞上人(かんよ ぞんてい しょうにん)で、後に将軍家菩提寺の大本山増上寺第十世となった人物です。

  •  江戸期の蓮馨寺は「関東十八檀林(かんとうじゅうはちだんりん)」の一つに列せられ、幕府公認の僧侶養成機関として多くの学僧を育てたことで知られています。



  •  境内北端に位置する客殿は、明治26年(1893)の川越大火後に応急的に近隣の民家を移築したものでしたが、老朽化が激しく、また手狭であったため、新たに建て直されることとなりました。

  •  新客殿は書院造りの木造建築ですが、蔵造りのように外壁に漆喰を塗り廻した大壁の仕上とし、玄関車寄せのみ白木の柱と唐破風が表れています。

    外観

    玄関




  •  一見すべて新築に見えますが、玄関・式台の梁組や大黒柱、座敷の床の間・違棚など、旧客殿に使用されていた材料を再用しつつ、昔の面影も残しています。

    玄関・式台

    玄関・式台

    玄関・式台

    玄関・式台

    玄関・式台
    中央の花頭窓は受付

    玄関・式台

    座敷 一の間
    上段の間と床・違棚

    座敷 二の間
    押板

    座敷 三の間
    壁床



  •  客殿と本堂との間には遠州流庭園が作庭されています。この庭園がよく見えるように、広縁の建具には大開口の木製サッシを嵌め込み、座敷の障子は雪見障子としました。

    座敷より遠州流庭園を見る

    座敷

    広縁

    広縁外観



  •  設計時に作成したCGパースです。
     施主の方々に設計中の建物をよりよくご理解いただけ、また設計者自身もより的確に空間を把握することができます。

    座敷全景

    座敷全景

    座敷 一の間

    座敷 一の間

    玄関・式台

    玄関

    玄関車寄

    外観




  •  設計の初期に作製したエスキース模型です(実施案とは多少異なっています)。

    模型

    模型




  •  境内にある呑龍堂(どんりゅうどう)には「子育ての呑龍様」として知られる呑龍上人(弘治2年(1556)〜元和9年(1623))が祀られています。また正面の軒には、体をなでると頭が良くなり病気も治るという「おびんずる様」(賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ))が鎮座しています。

  •  この呑龍堂では屋根の葺直しを主とする改修が行われました。

    呑龍堂全景

    呑龍堂正面大開口ガラス
    右手の仏像は「おびんずるさま」です




  •  また境内では長押塀などの整備も併せて行われました。

    長押塀

    通用門

    通用門



  •  伽藍全体図

    呑龍堂・本堂・客殿立面図

 

所 在 地

埼玉県川越市連雀町

 竣  工 

平成15年(2003)

 

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